甘いものがやめられないのは、中毒症状なので、やめられないのは当然です。
まずは、自分が甘いもの中毒になっていることを自覚するのが大切です。
『砂糖をやめれば10歳若返る!』(白澤卓二著)を読んで内容をまとめてみました。

この本によると、甘いものを食べるとドーパミンが発生します。
ドーパミンは快感を与えます。
甘いものを取り続けるとドーパミンの報酬回路がマヒするそうです。
そうなると、満足を得にくくなり、さらに多くの甘いものを欲しがるようになります。
それは薬物中毒と同じ状態であると指摘しています。

薬物中毒と同じであれば、甘いものをやめるのは薬物をやめるような覚悟が必要です。
甘いもの中毒は薬物よりは「マイルド」だけど、確実に身を滅ぼします。

砂糖をやめれば10歳若返る!

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目次
  • ①ブトウ糖は重要
  • ②甘いものはマイルドドラッグになり得る
  • ③砂糖の摂取量が増えた
  • ④クエン酸回路→ケトン体回路に
  • ⑤白澤式ケトン食
  • 感想:やめたい!やめられない!甘いものが食べたい!は中毒症状

①ブトウ糖は重要

甘いものを取る目的は、体がブドウ糖を欲しているからです。

ブドウ糖はエネルギーを作るうえで重要な物質です。
エネルギーがないと人は活動できません。

②甘いものはマイルドドラッグなり得る

甘いものを食べるとドーパミンが体内に発生します。
ドーパミンは神経伝達物質です。快感をもたらしてくれたり、体を疲れにくくします。

脳内の側坐核という快楽中枢にドーパミンの受容体があります。
この受容体をドーパミンD₂というそうです。甘いものを取り続けると、ドーパミンD₂が小さくなって満足が得られにくくなるそうです。

そうなると、より多くの甘いものをとるようになっていきます。
また、甘いものが欲しくなってイライラが起きる、禁断症状も出てきます。


コカインやヘロイン、覚醒剤は「ハードドラッグ」、

マジックマッシュルームやマリファナは「ソフトドラッグ」と呼ばれるそうですが、

著者は中毒症状を起こす日常的に食べている食材は「マイルドドラッグ」と命名しています。

③砂糖の摂取量が増えた

1874年には一人あたり1.4kg/年の砂糖の摂取量だったものが、

1974の高度経済成長期には25kg/年になったそうです。
なんと20倍近く多くなっています。

食生活の変化は、1970年から増えた外食や、1980年から共働きが増えて、弁当・惣菜・菓子パンの需要が増えたことが影響しています。

伝統的な日本食は、みそ汁・玄米・煮物・焼き魚・発酵食品でした。特に麹は砂糖のかわりだったそうです。

④クエン酸回路→ケトン体回路に

体のエネルギーを生み出す回路です。砂糖などを分解してブドウ糖をつくる回路を解糖系といいます。

それとは別に、筋肉などに含まれるたんぱく質を分解してブトウ糖に変わるケトン体をつくるケトン体回路もあります。

狩猟時代はこちらのケトン体回路が主流だったそうです。空腹でも4~5時間は獲物をまたなくてはいけないのが狩猟時代の生活でした。

ケトン体回路でエネルギーをつくる「ケトン食」はインスリンを刺激しません。
炭水化物を減らして脂肪とタンパク質を多くとる食事です。
また、長寿遺伝子である、サーチュイン遺伝子を刺激すればさらにケトン体の合成を促進するそうです。

サーチュイン遺伝子を刺激するには、カロリー制限の必要があります。

⑤白澤式ケトン食

健康で長生きするためには腹7分目を心がける

●レインボーフーズ

トマト・リンゴ・赤ピーマン・人参・スイカ・柿・赤トウガラシ・鮭・カツオ・エビ

ブロッコリー・ピーマン・青じそ・オクラ・ほうれん草・小松菜・にら・春菊・きゅうり・キャベツ・グリーンアスパラガス・水菜・枝豆・キウイフルーツ

オレンジ・パイナップル・マンゴー・ビワ・レモン・バナナ・はっさく・みかん・かぼちゃ・黄パプリカ・ゆず・グレープフルーツ・トウモロコシ・卵黄

紫キャベツ・ナス・サツマイモ・赤じそ・小豆・巨峰・ブルーベリー・プルーン・ざくろ・イチジク

ごぽう・まいたけ・しいたけ・玄米・ゴマ・アーモンド・クルミ・みそ・豚肉・牛肉

黒豆・こんにゃく・昆布・わかめ・きくらげ・ひじき・めかぶ・もずく・黒ゴマ・干しブドウ・ドライプルーン

大豆・長いも・大根・かぶ・もやし・タマネギ・白菜・カリフラワー・長ネギ・ニンニク・えのきだけ・ショウガ・梨・鶏肉・白身魚・牛乳・ヨーグルト

●とらない方がいい7種
①甘いお菓子
②スナック菓子
③ファストフード
④パン類:菓子パン・白い食パン
⑤牛丼・かつ丼・親子丼・カレー・チャーハン
⑥ラーメン:脂肪・炭水化物・塩分の3大マイルドドラッグ
⑦白砂糖・食塩

●守って欲しい7か条
①朝ジュース
②自然でとれた食べ物
③発酵食品:麹・味噌・醤油・酢・納豆・漬物・キムチ・ヨーグルト
④野菜から食べる:血糖値の急上昇を抑える
⑤よくかんでゆっくり
⑥腹7分目
⑦外食は残す

感想:
やめたい!やめられない!甘いものが食べたい!は中毒症状

僕は甘いものが大好きです。特に菓子パンが好きです。
慢性的な体調不良をずっと抱えていました。この本は7年前に読んだ本です。本を読んだ後、半日断食をして甘いものを控えるようにしました。
筋肉がみるみる減っていきました。半日断食をする前は食べても食べても満たされない感覚があったのを覚えています。

マイルドドラッグによる中毒症状は確実にあると確信しています。
今もまだ慢性的な体調不良は残っていますが、7年前にくらべると、10倍くらい元気になりました。菓子パンは今も食べますが、昔と違って節度をもって食べています。

ラーメン屋でライスが無料なのは、汁を全部飲んでもらってラーメン中毒になってもらうビジネスモデルだそうです。

お金を払って健康を損なうのは、ばかばかしいです。

現代社会には「マイルドドラッグ」による中毒になる危険性が日常的に存在します。
「食べる事」に気をつけて、
「健康で長生きするためには腹7分目を心がける」を実践したいと思いました。

ありがとうございました☆ni28でした。

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カテゴリー:教養
タグ:健康,雑学

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改善点:テキスト編集の際、HTMLが勝手につく。改善策をさがさなくては。
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