こんにちは。カメラマンのni28です。
大学の時に出会った教授の影響で政治・経済・社会に興味を持つようになりました。
教授の勧めてくれた『世界』(岩波書店)はクオリティマガジンと言われて、知識層のための雑誌です。
内容は、リベラル・反戦・人権・民主主義・環境・貧困・芸術など、弱者に寄り添うような論文・エッセイが多いです。
何が本当なのかわからない時代で、これから何が起こるのかわからない時代です。
クオリティマガジンは自分の中の判断基準を養成するのにとても有益です。
『世界』(岩波書店)を読み始めて10年以上経ちました。
今回は、『世界』2022.2月号 脱クルマ依存へ(寺西俊一)
について書きます。
目次
- まとめ
- 感想
- 論文の要点
まとめ
これからの環境保全はあらゆる分野での一貫した環境配慮が必要になってくる。 宇沢弘文教授のいう社会的共通資本の保全をするなら「脱クルマ依存」のような 根本的な転換が必要になってくる
感想
人新世において、人間の環境への影響はすさまじく、人間が気候危機を引き起こしていると思っている。環境を保全しようと思ったら、根本的なところを変えなくてはいけない局面にある。
しかし、「科学の進歩」だとか「脱炭素」だとか耳障りのいい言葉ばかり聞こえてきて、根本的な問題に向き合っていないように思う。
つまり、脱資本主義だ。
資本主義をやめる事以外に環境保全することは不可能だと思う。
しかし、人間は資本主義にどっぷりつかって抜け出すのが不可能なように見える。
論文の要点
■環境保全への道
●人類共通の重要課題
□歴史
●ストックホルム会議(1972)
・人間環境に関する国連会議
-歴史的意義:18世紀以降工業化・都市化が近代文明だった
●リオ会議(1992)
・SD(Sustainable Development):持続可能な開発
→気候変動の枠組み、生物多様性条約
※本来の想いは「環境的に持続可能な社会」
●ミレニアム開発目標(2000)
・国連
●持続可能な開発目標(SDGs)(2015)
・国連
□今までは対処療法的な政策だったが、これからは予防的アプローチが必要
●あらゆる分野での一貫した環境配慮
■『自動車の社会的費用』(1974):宇沢弘文教授著
●5つの問題指摘
①費用:道路建設、維持、サービス
②交通事故などによる生命・健康の損失
③公害などによる環境破壊
④観光道路などによる自然環境の破壊
⑤膨大なエネルギー資源の浪費:自動車の生産・使用
→よって脱クルマ依存などの根本的な転換が必要
・自動車は文明の利器といわれ、20世紀における物質文明を象徴するものである。しかし、自動車の普及はけっして人々の生活を豊かにするものではない。特に日本の場合、自動車通行が、市民の基本的権利を侵害するようなかたちで社会的に許容されていて、現代的貧困を生み出す最大の要因になっている。自動車は日本にとってまさに癌細胞の役割を果たしつつある。自動車は社会的紐帯を断ち切り、人間的感性を破砕し、やがては社会事体の崩壊を招来しかねない危険な存在である
■環境的に持続可能な社会
●社会的共通資本(宇沢)や共同的社会条件(宮本)の維持保全管理が必要
●課題
・制度の失敗
・政府の失敗
・市場の失敗
ありがとうございました☆ni28でした。
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カテゴリー:教養
タグ:政治・経済・社会,世界(岩波書店)
よかった点:インスタに投稿したやつの流用
改善点:ちゃっと書いた
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