こんにちは。カメラマンのni28です。
大学の時に出会った教授の影響で政治・経済・社会に興味を持つようになりました。
教授の勧めてくれた『世界』(岩波書店)はクオリティマガジンと言われて、知識層のための雑誌です。

内容は、リベラル・反戦・人権・民主主義・環境・貧困・芸術など、弱者に寄り添うような論文・エッセイが多いです。

何が本当なのかわからない時代で、これから何が起こるのかわからない時代です。
クオリティマガジンは自分の中の判断基準を養成するのにとても有益です。

『世界』(岩波書店)を読み始めて10年以上経ちました。

今回は、『世界』2021.9月号 ビジネスと人権(伊藤和子)
について書きます。

 
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目次
  • まとめ
  • 感想
  • 論文の要点

まとめ

グローバル化による資本主義のビジネスモデルは多大な人権侵害をもたらしている。 リーマンショック・気候危機を通して国際社会は変わりつつある。市民の働きがけで企業を変える事ができる。

感想

資本主義=グローバル化のことであり、資本主義の主役はグローバル企業だ。

人権を守るためには、グローバル企業を規制しなくてはならず、ナショナルな国ごとでは対応することができない。

なので、この論文の市民の働きかけで企業を変える事ができるというのは無責任に感じた。SDGsにも通じる事だが、資本主義のシステムを維持しつつ地球を守るとかはもう無理だと思う。「いいことをして自己満足しているだけ」のレベルだ。

人権や地球を守りたいなら、資本主義をやめるしかないと思う。

しかし、資本主義の自由を享受し続けたい人類には資本主義をやめる事が出来ない。

「人権侵害や地球破壊」と「自由」はメダルの裏と表だ。それを学ばなくてはいけないと思う。

論文の要点

■グローバル化による人権侵害

 ●サプライチェーン(原材料調達の流れ)
 ・搾取:南

 ●多国籍企業
 ・人権侵害が起きている
 ・天然資源の搾取
 ・人件費が安い

 ●労働問題:サプライチェーンの末端で起きている 
 ・先住民の権利侵害
 ・資源開発による環境破壊
 ・反対住民の強権的な弾圧
 ・児童労働
 ・強制労働
 ・アジア諸国では労働法が不十分

 ●ビジネスモデル
 ・途上国の労働力を低賃金で酷使
 ・巨額な利益

 ○ナイキの搾取工場(1990代)

 ○ラナプラザ事件
 ・バングラデシュでビル一棟が崩れ落ちた
 ・ベネトンの縫製工場(低価格ファッションブランド)
 ・若い女性や児童がおおくいた

 

■ビジネスと人権に関する指導原則

 ●国連人権理事会(2011)
 3つの柱
 ①人権を保護する国家の義務
 ②人権を尊重する企業の責任
 ③救済

 ●国際社会の変化
 ○トレーサビリティ
 ・商品がどこから来たかチェック

 ○人権侵害などの調査
 ・国際人権NGOなど

 ○機関投資家の動き
 ・短期的利益の追求は未来がないとリーマンショックで反省した

 ◆ESG要素の重視

 ◆NGO結成→改善を促す:企業人権ベンチマーク(CHRB)

 ○SDGs
 ・気候変動
 ・持続可能な開発目標

 

■各国の法整備

 ●米国 
 ・貿易円滑化・貿易執行法:強制労働、児童労働の関与があれば没収
 ・ドットフランク法

 ●EU 
 ・非財務情報指令
 -人権の取り組みなど開示

 ●英国
 ・現代奴隷法

 

■人権課題

 ●サプライチェーン問題

 ●紛争地
 ・戦争の民営化による人権状況は深刻
 ・ミャンマー、新疆ウイグル、イスラエルなどとの取引

 ●資源・エネルギー・採掘事業
 ・原子力問題
 ・石炭火力問題

 

■市民が企業を変える事が重要

ありがとうございました☆ni28でした。

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カテゴリー:教養
タグ:政治・経済・社会,世界(岩波書店)

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『世界』2022.1月号 ケア、ジェンダー、民主主義(岡野八代)を読んだ感想をブログに書きました↓↓↓