上達とはプロセスの問題です。

いかに高いモチベーションを高く維持できるかが大切です。

快体験・適切な難易度の課題・集中できる環境・一緒にやる仲間・成功体験

などのコツがあります。

10年間1万時間、学び続けたり、練習し続ける事ができるかが重要なのです。

上達は苦しい練習の先にあるし、基本的に練習は楽しくないものです。

また、一定の専門性があればよかったのはもう昔の事です。

2000年以降の現代に生きる私たちは学び続ける必要があります。

少しでも効率よく上達するにはどうすればいいのか…

300人の達人研究からわかった上達の原則 [ 北村勝朗 ]

を読んでまとめました。

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目次
  • 上達の定義
  • 3段階の練習法
  • 上達のコツ
  • 能力を最大限に引き出すコーチング
  • まとめ
  • 感想

上達の定義

①できない事ができるようになる

②今までできたことがより上手になる

③どうやったら上達できるかがわかるようになる

④どうやったらよりうまくなるかやり方が工夫できる

 

①②は基礎と呼ばれる段階、何かが速く正確にできること

③④は周囲の人たちの比較や環境への関わりといった点を考える事が重要

まわりの人に習ったりして影響しあって知識・技術・能力を伸ばしていく

 

職人はルーティンエキスパート:同じ手続きを効率的に行うのに長けている

名人は適応的熟達者:課題や状況の変化に柔軟に対応したり、創造性をもたらしたりすることに長けている

 

〈才能の迷信を捨てる〉

  • 迷信1:素質のある人にはかなわない
  • 迷信2:今からやっても手遅れだ
  • 迷信3:いま成果が出ないなら、この先も同じだ
  • 迷信4:いい環境でないと上達できない
  • 迷信5:教えてくれる人がいなければ上達は無理

 

→ものがないからこそ、創意工夫をする、創意工夫こそが上達のヒント、教えられると自分の頭で考えるプロセスが失われる

3段階の練習法

①導入期

●すごくおもしろいという快体験を持つことが大切、意欲を育てる段階

  • 「楽しくてしょうがない」快体験を実感する
  • 自由に何度でも繰り返してやれる
  • 結果や成果を評価されない
  • その場を楽しむことに目的が置かれている
  • もっとやりたくなるような仕掛けがある
②専門期

●質の高い厳しい練習

  • やる気が高い
  • 明確な目的をもっている
  • 何のために学びか理解している
  • 科学的根拠に基づいている
  • 繰り返し練習・学習している
  • 限られた時間の中で集中している
  • 心も体も良好なコンディションにある
  • 個人のレベルに応じて適切に難易度が調整されている

●阻害要因を取り除く

  • 目標・課題の理解不足
  • アドバイスやヒントの欠如
  • 良好でない人間関係
  • 疲労・不安・ストレス・睡眠不足・栄養不足
  • 場所・道具・費用・交通の便の悪さ
  • 仲間・ライバル・指導者・理解者・支援者の不在
  • 支援的ではない文化・風土・制度

など

 

●自己効力感・成功体験の積み重ね

  • 課題を達成した後、自分や周囲に何が起こるか期待できることでやる気を高く維持
 
③発展期

●もっといいもの、自分らしさを出したいという段階

  • 自己決定性
  • 答えの創造
  • 個性的なスタイルを確立
〈大事なこと〉

●気持ちがわくわくしている心理状態をつくりだして、学び続ける

  • フロー体験:挑戦できるギリギリの難易度
  • 自己効力感:できるという自信
  • 自己決定性:自分で納得して行動に向かう

●5年10年先の成果を期待して根気強く続ける

  • 自分で納得して決めるという自律性
  • やれそうだとう有能性
  • 困ったり悩んだりしているときに助けてくれる人や仲間がいるという関係性

上達のコツ

●やる気スイッチ

  • ルーティンなどで仕掛けをつくる
  • 一緒にやる仲間を見つける
  • お気に入りの用具を使う

●「できる」という自信を持つ

  • 頑張ってやれた→成功体験の積み重ね

※たまたまやったらできたは違う

  • ①ポジティブな言動
  • ②成功した人をまねる
  • ③自分をほめる
  • ④不安要素を減らす

●質の高い練習ができる状況をつくる

  • 毎日学習:忘れるから毎日やる
  • 具体的シチュエーションをイメージしながら
  • 整理整頓
  • 勉強会

○他の人の体験や考えに興味をもって耳を傾ける
○わからない言葉や概念の意味をはっきりさせて共有する
○事実だけでなく、意義や関連性にも発展する問いかけをする
○自分の問題や関心事に引き寄せて考える
○教える・教わるという場より、共に学ぶ場にする

●自分を外から見てみる

メタ認知能力:自分自身の言語・学習・思考・知覚を客観的に把握・認識すること

  • todoリストで学習・練習の結果を視覚化
  • 信頼する人に評価してもらう

○今日何をした
○なぜそれをした
○その結果は

  • 日誌・チェックシート
  • 段階ごとの具体的なゴール

●フィードバックが大切

  • ①具体的に明確な計画を立て、それに沿って学習をすすめる
  • ②どこが学習のポイントか考えて勉強するようになる
  • ③現在の勉強法が効果的かどうか自然に判断するようになる
  • ④③で効果的でないと判断した場合は、別の勉強方法を見つけだせる

能力を最大限に引き出すコーチング

①正確な現状把握に基づく明確な目標を決める

②明確なルールを設定

③背伸びするチャレンジ

④問いかける

⑤効果的にほめる

  • 相手の聞きたい言葉
  • 私(I)メッセージ:私が○○と思う。あなたが○○すると。
  • 相手を観察
  • こまめに声をかける
  • 耳をかたむける

⑥効果的に叱る

⑦職場の雰囲気を変える

●自律性の支援

  • 重要性を理解する
  • 合理的な理由がある
  • 自分で納得する理由がある
  • 選択権がある

●有能性の支援

  • 自分にとって意味があると気づく
  • 認められている実感がある
  • 挑戦できる雰囲気がある
  • ミスが許される雰囲気がある

●関係性の支援

  • まわりにサポートする人がいると実感できる
  • プレッシャーをあまり感じない雰囲気がある

●やる気を高める20%ルール

  • 自分のやりたいことをやっていい

イメージトレーング

成功したイメージを頭に描く

そのために、行動の設計図をつくる

鮮明なイメージを描くための材料を準備する

ほぼ同じ感覚や体験などのイメージが望ましい

まとめ

  1. 上達とはプロセスの問題
  2. ポイントは「発想・仕掛け・やり方」で可能性を最大限に伸ばす視点
  3. 主体的に取り組める環境・質の高い練習学習をして蓄積することが重要
  4. 上達するための実践は、わくわくする・がんばり続ける・「もっと」を追求する体験を積みかさねること
  5. 質の高い練習・学習とは達成感や満足感を伴いながら目標に向かい続ける体験
 

感想
【上達のコツ!1流になるためには練習・プロセスが大事!『300人の達人研究からわかった 上達の原則』をよんで】

この本で一番印象深かったのは、導入時期で意欲を育てる大切さです。

導入段階でどれだけ「快体験」を積むかが一番大事だと思いました。

何かを身につけようと思ったときに大体厳しい練習から始めます。

そうではなくて、思いっきり楽しむ時期が何よりも大切だという気づきは新鮮でした。

「原体験」を大切にするという事だと思いますが、

1流になるまでの長く厳しい時間を乗り越えるために必要なのだと思いました。

「まずは思いっきり遊ぶ!」を大切にしようと思いました。

ありがとうございました☆ni28でした。

2773文字
カテゴリー:教養
タグ:how to,スキルアップ

よかった点:幅を狭くした
改善点:見出しの使い方がいまいち
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