ni28について

経歴

高校中退→NZ留学→歩き旅→大学で写真を始める→勉強しながら浅草で人力車の俥夫→29歳でカメラマンになる→2012年「にーぱち」開業・浅草在住

想い

教養のあるアーティストになって、社会に対して表現できるようになる事が目標です。現在は週5日働くのが常識ですが、週4日働くのが常識になる社会を目指しています。

難しいことを書くと、資本主義社会において、労働が資本になりました。資本主義社会において、メインプレイヤーはグローバル企業です。企業はお金を稼ぐために、資本である労働力、つまり人件費を安くしようとします。エリートを育てて、10人分の仕事をしてもらうとか、給料を削って安い労働力を確保するとかでです。どちらにしろ、多くの人は長時間労働を強いられます。仕事が好き・嫌いに関わらず、仕事の時間が増えます。その結果、プライベートの時間が減って、家族や友人や自分のために使う時間が無くなるのです。

僕の両親はサラリーマンと教師でした。いい両親です。サラリーマンの父親は現役時代、朝から夜遅くまで働いていました。会話がありませんでした。現在、僕は両親と疎遠です。会話ができなかったので、心を共有できず、まるで他人のようです。

しかし、両親が悪いわけではありません。僕自身が悪かったというわけでもないと思っています。「家族になる」ことができなかったと思いますが、そういう家族は日本中、世界中にどこにでもあると思っています。そして、そういう構造を作り出すのは、資本主義社会に問題があると思っています。また、資本主義社会は経済成長を最優先させますが、そのしわ寄せが今世界中のいたるところで噴出しています。このままの状況ではいけないと思っています。資本主義社会、自由権の根幹である「財産権の不可侵」の否定なしには、資本主義を止めることはできないと思っています。それゆえに、とても難しい問題です。僕は、会話のある社会を夢見ています。会話があれば、お互いを理解しながら、多くの課題を解決できると思います。しかし、会話をしてお互いを理解するのには時間がかかります。時間がかかる事は、合理性を追求する資本主義社会と相性が悪いのです。

僕にとってカメラはコミュニケーションのためのツールです。会話がしたいのでカメラマンをやっています。

行動する思想家、田中正造を尊敬しています。僕は勉強が好きなので、教養を身につけ、それを写真で表現できるアーティストになるのが目標です。「週4日制」の社会にむけて、日々精進することを心がけています。

 

好きな言葉

一日生きる事は、一歩進むことである。

一日生きる事は、一歩進むことであれ。

(湯川秀樹:物理学者、日本人として初めてノーベル物理学賞受賞)