こんにちは。カメラマンのni28です。
大学の時に出会った教授の影響で政治・経済・社会に興味を持つようになりました。
教授の勧めてくれた『世界』(岩波書店)はクオリティマガジンと言われて、知識層のための雑誌です。

内容は、リベラル・反戦・人権・民主主義・環境・貧困・芸術など、弱者に寄り添うような論文・エッセイが多いです。

何が本当なのかわからない時代で、これから何が起こるのかわからない時代です。
クオリティマガジンは自分の中の判断基準を養成するのにとても有益です。

『世界』(岩波書店)を読み始めて10年以上経ちました。

今回は、『世界』2021.4月号 p.154 変化し続ける社会民主義(近藤康史)について書きます。

 
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目次
  • まとめ
  • 感想
  • 論文の要点

まとめ

社会民主主義の政党の成功のポイントは労働者と中間層から支持を得る事。
リベラルで改革志向の無党派層からの支持を得る事ができるのかが日本の課題。

感想

社会民主主義の実現には、議会内勢力の政党をその政党を支える支持層の存在が大事だということを改めて認識した。

しかひ、社会民主主義は資本主義とどうも相性が悪い気がする。

絶対的多数であるはずの貧しい民衆の代表であるはずの社会民主主義政党が多数派でないのは一体どういうわけであろうか。。

つまりは議会内政治・ひいては民衆の意思がお金の力で歪められているものと想像できる。

資本主義の主役はグローバル企業だ。民衆はそのグローバル企業の成長させるための道具になっている。政治は本来であればそういうグローバル企業に規制をかけて民衆をまもらなくていけないはずなのだが、どうもそういう文脈にはならないようだ。

リーマンショックのころにすでに確認されたことであるが、修正民主主義では資本主義を止める事をできない。

論文の要点

■社会民主主義
 2つの特徴 
 ①恵まれない人々の代表
  ・社会的・経済的立場の改善
 ②議会を通じての修正主義
 ⇔革命
 →そのため政党が必要になる
  ・議会内勢力と議会外勢力のパワーバランスが重要

 ●時代によって社会民主主義に求められるものが変化している
 例:福祉重視→文化重視

 

■戦後は経済と福祉の時代だった
 □福祉国家が目指された
 ●成功
 ・スウェーデン
 →労働者と中間層からの支持があった

 ●停滞
 ・イギリス
 →中間層からの支持を得られなかった

 ●失敗
 ・日本
 →労働者を統合することも、中間層から支持を集める事もできなかった

 

■経済から文化の時代になった(1980→)
 ●ポスト工業化
 ・工場労働者が減って中間層が増えた

 ●文化的リベラリズム
 ・環境 
 ・女性
 ・多文化主義
 ・地方分権
 ・グローバル化
 ・EU

 ●新自由主義改革が行われた時代だった(小さな政府) 
 ⇔大きな政府(福祉国家)
 ・社会民主義政党は新自由主義改革を受け入れて中道化した
 →中間層や女性からの支持は増えたが、労働者層が離反した

 

■離反した労働者層の不満がたまる(2000年代)
  →右派ポピュリスト政党へ(2010年代)

 ●権威主義的ポピュリスト政党
 ・文化リベラリズムへの反発
 ・エリートへの信頼低下

 ○イギリス独立党
 ○ドイツのための選択肢
 など

 

■最近の日本政治研究より

 ・49歳以下のリベラルで改革志向の無党派層の受け皿がない

ありがとうございました☆ni28でした。

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カテゴリー:教養
タグ:政治・経済・社会,世界(岩波書店)

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『世界』2021.5月号 p.241 兵士の強化改造_どこまで許される(橳島次郎) を読んだ感想をブログに書きました↓↓↓