こんにちは。カメラマンのni28です。
大学の時に出会った教授の影響で政治・経済・社会に興味を持つようになりました。
教授の勧めてくれた『世界』(岩波書店)はクオリティマガジンと言われて、知識層のための雑誌です。
内容は、リベラル・反戦・人権・民主主義・環境・貧困・芸術など、弱者に寄り添うような論文・エッセイが多いです。
何が本当なのかわからない時代で、これから何が起こるのかわからない時代です。
クオリティマガジンは自分の中の判断基準を養成するのにとても有益です。
『世界』(岩波書店)を読み始めて10年以上経ちました。
今回は、『世界』2021.1月号 p.185 犬笛政治の果てに(兼子歩)について書きます。
目次
- まとめ
- 感想
- 論文の要点
まとめ
トランプのレイシズムを前提とした犬笛政治(直接人種に言及する言葉を使用せずに人種的な意味を帯びたメッセージをおくる)は、 新自由主義を加速させた。資本主義と人種差別は相性が良く、お互いに加速させる。
感想
平等という名のものとに実際には利益を受ける人達がいつも同じだという構図があったりする。言ってることはわかるが、現実に即していないことが多い。
例えば、大学進学などだ。自由な競争と言いつつ家庭の経済力で進学先が大きく左右される。
そして、犬笛政治は意図的に差別をつくるための政治だ。
無知で無力な大衆はいつのまにか差別的なイメージを植え付けられて、自ら差別的な思考をするようになったり、社会全体が差別的な空気を自然につくりだすようになる。
そして、得をするのはいつも同じ既得権益の人たちなんだ。その既得権益の人たちがさらに得をすることによって、格差が広がっていく。だから、差別と資本主義は相性がいいのだ。
産業革命があり、近代化を経て資本主義社会が成熟しつつある。その社会はどうも、ばら色なんかではなく、破滅と混沌に満ちたものになりそうだ。
気候変動による災害、環境破壊による汚染、コロナウィルスをはじめとする想定外の災厄、人口過多による資源の食いつぶし‥‥
希望の芽はいくつもあるのに、それには目をつぶってみようとしない。
そんな社会がずっと続いている。
論文の要点
■トランプの犬笛政治
●カラーブラインド主義(レイシズム)が前提
→白人が恩恵をうける環境を再生産する
→白人労働者が年金・失業保険・社会保険などの恩恵を独占する体制
●例
・不正な選挙→白人支配の政治に与しない有権者のいいかえ
・男らしい白人男性像→女性は恭順で保護されるべき存在
・BLM=暴徒
・白人対非白人
・家父長制
・壁建設
・中国ウィルス
■共和党の犬笛政治
☆1960年以降共和党、民主党で犬笛政治をしたが、共和党は徹底的に行ってきた
●リチャード・ニクソン
・黒人と暴徒・犯罪・麻薬を結び付けた
●ロナルド・レーガン
・黒人と麻薬犯罪・厳罰化を結び付けた
・黒人女性が福祉で税金を食い物にしているイメージをつくった
●21世紀
・テロリストと中東・ムスリムというイメージを作った
・メキシコと非合法移民というイメージを作った
ありがとうございました☆ni28でした。
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カテゴリー:教養
タグ:政治・経済・社会,世界(岩波書店)
よかった点:インスタに投稿したやつの流用
改善点:ちゃっと書いた
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